商品の内容に関しますので技術部に回します」「これですか……。
下請けに聞かないとわかりませんね。
電話番号は……」責任者、担当者がはっきりしないために、哀れ、たらい回しの刑に遭遇したのである。
「少々、お待ちください」と言いながら、「少々」ではすまないケースも少なくない。
1分、3分、5分……。
挙げ句の果てはプツンと切れたりする。
躾ができていない証拠。
「でんわ急げ」でやってもらいたい。
気づかない人が多いからあえて指摘しておきたいことに、「いま、○○は会議中です」という返答がある。
こんな対応をする人は、ビジネスマンとして、自分の無能さを外部にさらけ出していることに気づかない人だ。
会議というのは内部の問題であり、外部の顧客や取引先にはまったく関係ない。
会議と言えば、すべてが許されると錯覚しているのだ。
さらにバカにした対応がある。
とある販売会社に電話をかけた。
すぐさま電話に出だのはいいが、「就業時間は終わりました。
明朝9時よりお願いします」という自動アナウンスが繰り返されるのである。
これには、怒りを通り越してあきれ果てた。
売るのがこの会社の仕事なのに……。
もちろん、注文を他社に回したことは言うまでもない。
こういういい加減な対応をしているにもかかわらず、一様に、「売れない、売れない」「景気が悪い」の大合唱である。
「売れない」のではなく「売らない」のだ。
自分たちで勝手に売れなくしているのだ。
「不景気の元凶は、ほかでもない。
あなたたちだ!」会社を元気にするコッは、つまるところ。
小さな英雄をたくさんつくることだと思う。
私はいままでいくつもの会社を経営してきたが、この小さな英雄発掘活動だけは一貫して意識して行ってきた。
ちょっとしたことでも褒めてやる。
社内報に出してもいいし、社長賞を与えてもいいだろう。
理由はなんでもいい。
新規顧客を何件も開拓した、返品率を下げた、不良品を減らした……、なんでもいいから、褒めるべき出来事を探し出し、どんどん小さな英雄をつくっている人間というのは褒めれば褒めるほど、やる気が出てくる。
「オレはできる」と思い込むようになる。
こういう人間ほど、強いものはないのだ。
裏返して言えば、減点ではなく加点主義で人を評価しているということでもある。
世界のホンダをつくったH田宗一郎さんなど、「わが社にもっとも大きな損害を与えた社員に対して社長賞を与える」と徹底的に加点主義を制度化していた。
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